ネットワークエンジニアとして駆け出しの私が勉強中であるCCNAに関して用語を解説します。
未経験なので間違った解釈もあるかと思いますが、ご容赦を。
今回はイーサネットに関わる専門用語を解説します。
目次
イーサネットに関する用語解説一覧
用語 | 解説 | |
1 | 同軸ケーブル | 1本の銅線を絶縁体で囲んだケーブル。 |
2 | ツイストペアケーブル(LANケーブル) | 銅線を2本ずつペアにして合わせたケーブル。LAN構築する際にほんとんどの場合に使われる(STP、UTP) |
3 | 光ファイバーケーブル | コア(芯)をクラッドが同心円状に覆う構造。光信号を反射せて利用するケーブル。(FTTx, ギガビットイーサネット) |
4 | STP (shielded twisted pair) | ノイズに強いシールが付いたツイストペアケーブル |
5 | UTP (unshielded twisted pair ) | シールがないツイストペアケーブル(日本では主流) |
6 | ピン | LANケーブル(ツイストペアケーブル)にある電極の事 |
7 | LANケーブル | ストレートケーブル(ストレートの8本の銅線:異なるポート持つ機器を繋げる時)、クロスケーブル(クロスの8本の銅線:同じポートを持つ機器を繋げる時) |
8 | MDI (medium dependent interface) | ルータやPC(送信:1番目、2番目、受信:3番目、6番目) |
9 | MDI-X | ハブやスイッチ(送信:3番目、6番目、受信1番目、2番目) |
10 | ストレートケーブル | ルーターとスイッチ、PCとスイッチを繋げる |
11 | クロスケーブル | ルーターとルーター、スイッチとスイッチ、PCとPC、PCとルーターなどを繋げる |
12 | MACアドレス | NICに割り振られている固有の識別子。物理アドレス。ハードウェアアドレス。(48ビット=6バイト)前半の24ビットはNICのベンダー識別するID(OUI=organizationally unique identifier) 後半の24ビットは独自に割り当てる。 |
13 | ユニキャストアドレス | 単一危機を識別するMACアドレス |
14 | マルチキャストアドレス | 特定のグループを識別するMACアドレス |
15 | ブロードキャストアドレス | FF-FF-FF-FF-FF-FF(全ての機器を指定するMACアドレス) |
16 | MACアドレス | (イーサネットのMACアドレス)24ビットのOUI+24ビットのベンダー独自のID=48ビット |
17 | イーサネットフレーム | IEEE 802.3形式、Ethernet II形式(DIX)最大1518バイト(プリアンブルは除く) |
18 | プリアンブル | イーサネットの通信時に同期する(8バイト)(イーサネットフレームのフィールド) |
19 | 宛先MACアドレス | 通信する相手のMACアドレス(6バイト)(イーサネットフレームのフィールド) |
20 | 送信元MACアドレス | 送信元のMACアドレス(6バイト)(イーサネットフレームのフィールド) |
21 | タイプ | 上位層のプロトコルを表す(2バイト)(イーサネットフレームのフィールド) |
22 | データ | 46バイト~1500バイト(イーサネットフレームのフィールド) |
23 | FCS(frame check sequence) | 受信したデータにエラーがないかどうかのチェック(4バイト)(イーサネットフレームのフィールド) |
24 | 半二重通信 | データの送受信を交互に行う(同時に出来ない)。リピータハブや同軸ケーブル |
25 | 全二重通信 | データの送受信を同時に行う。ツイストペアケーブルがなどのLAN環境。 |
26 | コリジョン | データの衝突(半二重通信の場合同時にデータを送信するとコリンジョンが発生する) |
27 | CSMA/CD 方式(carrier sense multiple access with collision detection) | アクセス制御(イーサネットにおいて)。データが流れているかどうかを確認してからデータを送信、コリジョンの監視、コリジョンが起きた際にはジャム信号を送信する。ジャム信号が出るとデータの送信を中止、ランダムな時間を待機し再送信する。(現在ほとんど使われない。リピータハブを使う機会がそもそも少ないから) |
28 | ジャム信号 | コリジョンが起きたことを知らせる(CSMA/CD 方式) |
29 | リピーターハブ | 電気信号を中継する、ネットワークに複数の端末を接続する機器(OSI参照モデルL1で機能)。受信したポート以外の全てのポートからデータを送信する。(半二重通信しかできないからコリジョンが起こりやすい) |
30 | スイッチ | 集線装置=接続したPCなどの機器同士の相互通信を可能にする。目的の場所にデータを送信することが出来、同時に複数の端末が通信可能です。(フィルタリング、MACアドレスの学習、フロー制御などの機能を持つ。)受信した宛先MACアドレスから送信先を識別する。 |
31 | LANスイッチ | LANで使われるスイッチ(L3スイッチとL2スイッチ) |
32 | MACアドレステーブル(CAMテーブル) | スイッチのポートとそのポートに接続した端末のMACアドレスを紐づけた表 |
33 | フィルタリング | 受信した電気信号をフレームに変換、宛先MACアドレス確認、MACアドレステーブルを検索、該当ポートに送信。 |
34 | フラッディング | フレームを受信したポート以外の全ポートから転送する事。(MACアドレステーブルに宛先アドレスの情報がある場合は、対象のポートにだけフレームを転送する。無い場合はフラッディング。) |
35 | スイッチのインターフェイス | スイッチのポート(Fa0/1, Fa0/2, Fa0/3など) |
36 | Fa (FastEthernet) | ファストイーサネット(左側の数字はスロット、右側の数字はポート番号) |
37 | フロー制御 | バッファメモリに蓄積されたフレームが処理しきれなくなると。各ポートに繋がった機器に信号を送り、フレームの送信を制御する。(バックプレッシャー制御、IEEE 802.3xフロー制御) |
38 | バッファメモリ | スイッチにあるMACアドレステーブルに保存されているメモリとは別にあるメモリ。(全てのポートで受信したフレームが蓄積) |
39 | バックプレッシャー制御 | フロー制御の1種。CSMA/CD方式を応用し、輻輳制御を行う。手順:端末からフレーム受信しバッファメモリに保存、バッファメモリがいっぱいになる、送信側にジャム信号を送る、送信元の端末はコリジョンが発生したと思いCSMA/CD方式に従ってランダムな時間送信を抑制する。(半二重通信) |
40 | 輻輳(ふくそう) | トラフィックが増え、データ処理が出来なくなる状態 |
41 | IEEE 802.3xフロー制御 | バッファメモリを監視し、データ送信制御にはPAUSEフレームを送る。手順:端末からフレーム受信しバッファメモリに保存、バッファメモリがいっぱいになる、送信元にPAUSEフレームを送る、送信元の端末はPUASEフレームの情報を基に指定の時間だけデータを停止する。(全二重通信) |
42 | ストアアンドフォワード方式 | LANスイッチのフレーム転送方式の1種。1つのフレーム全体を受信、メモリに蓄積、FCS(4バイト)でエラーをチェック、問題なければ転送、転送速度は一番遅いが通信の品質は1番高い。 |
43 | ブリッジ | L2で動作するネットワーク機器。(フィルタリング、MACアドレス学習) |
44 | ブリッジとスイッチの違い | ブリッジ(処理体系:ソフトウェア主体、処理速度:遅い、ポート密度:2~16、ポート仕様:MDI)スイッチ(処理体系:ハードウェア主体、処理速度:早い、ポート密度:複数、ポート仕様:MDI-X) |
45 | 処理体系 | ブリッジ(ソフトウェア主体、フレームの転送などをメモリに読み込み、CPUで実行)スイッチ(ハードウェア主体、ASICで処理を行う、CPUとは別の実行) |
46 | 処理速度 | ブリッジ(全ての処理はCPU任せ)スイッチ(ASICと処理を分担→効率よい) |
47 | ポート密度 | ブリッジ(ほとんどが2ポート)スイッチ(通常ブリッジより多い) |
48 | コリジョンドメイン | コリジョンが起きる範囲。(CSMA/CD方式の場合ジャム信号が届く範囲) |
49 | マイクロセグメンテーション | スイッチの各ポートに1台だけ接続し、コリジョンドメイン内で1台の端末だけ帯域を占有できるようにする |
50 | ブロードキャストドメイン | ブロードキャスト(不特定多数(1対多数)に対しての通信。IPアドレスが同じネットワーク内に属している全端末宛て。ネットワークに負荷をかける恐れ。)が届く範囲 |
51 | L3の分割 | ルータ(コリジョンドメイン:分割、ブロードキャストドメイン:分割) |
52 | L2の分割 | ブリッジ、スイッチ(コリジョンドメイン:分割、ブロードキャストドメイン:分割されない) |
53 | L1の分割 | リピータハブ(コリジョンドメイン:分割されない、ブロードキャストドメイン:分割されない) |
54 | オートネゴシエーション | 当て次第で通信速度や通信モード(半二重or全二重)を自動で切り替える。FLPバーストを交換することでこれを行う |
55 | FLP (fast link pulse) | バーストと呼ばれるパルス信号 |