OSPF=open shortest path firstに関わる用語を解説し、一覧にしました。
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目次
OSPF用語解説一覧
用語 | 解説 | |
1 | OSPFとは(Open Shortest Path First ) | IGPの1種。リンクステート型でダイナミックルーティングプロトコル |
2 | OSPFの特徴 | ・色々なメーカーのルーターに対応可能 ・リンクステート型 ・トラフィック量を少なく出来る ・コンバージェンスが速い ・VLSM対応 ・ネットワークの階層化 ・メトリックを使用 |
3 | リンクステート型 | どのルータとどのルータが隣接しているかというリンクステート(接続情報)を交換し合い、その情報を基に経路を選択する |
4 | IGPとは | ルーター同士で通信をすると時に、対象のルーターが自分と同じAS内にいる場合に用いるルーティングプロトコルを総称してIGPと呼ぶ。 |
5 | コンバージェンス | ルーター同士でルート情報が十分に行き渡り、すべてのルーターが最新の経路をすべて認識している状態 |
6 | LSA(link state advertisement) | インターフェイスの情報=接続情報=リンクステートの事 |
7 | LSDB (link state database) | ネットワークのトポロジを記録したデータベース |
8 | ルーターID | OSPFにおいてトポロジー内のID(固有のID、32ビット) |
9 | SPFアルゴリズム | ルーティングテーブルを作成する時に使われるアルゴリズム |
10 | SPFツリー | 最短のルートツリー |
11 | Helloパケット | 隣接のルーターの生存確認のために小さなパケットを送る。ネイバーを検出する。 |
12 | VLSM (variable length subnet mask) | 可変長サブネットマスク(クラスレスルーティングプロトコル)を使って、違うサブネットマスクがいでも対応できる |
13 | エリア | OSPFにおいてのネットワークの単位。これによりネットワークを階層化する。(バックボーンエリア=中心などのエリアに分ける) |
14 | メトリック | 宛先までの距離の事。(最適なルートを決める判断材料) |
15 | コスト | コストはメトリックに使用される。コスト=10の8乗÷帯域幅(bps) |
16 | OSPFの流れ | ・Helloパケットを好感してネイバーを検出 ・ネイバーテーブルにネイバーを登録 ・お互いを認識後LSDBの交換をする ・DBDパケット交換 ・LSA情報を交換 |
0 | ネイバー | 隣接したルーター |
18 | 224.0.0.5 | マルチキャストアドレス |
19 | Downステート | 停止状態 |
20 | ネイバーテーブル | ネイバーの一覧があるテーブル |
21 | Initステート | 片思い状態。一方だけしかルーターを認識していない。 |
22 | Helloインターバル | Helloパケットを送信する間隔 |
23 | Deadインターバル | 受信してからダウンしたと認識するまでの時間 |
24 | ネイバー登録 | Helloインターバル、Deadインターバル、スタブフラグ、サブネットマスク、認証の情報、エリアIDを隣接するルーターと合わせる事。 |
25 | 2-way ステート | LSDBを同期可能な状態=ネイバーテーブルでお互いを認識している状態 |
26 | DBDパケット(database description) | 2-wayステートでLSDBをDBDパケットを通して交換する。 |
27 | Exstartステート | マスター(DBDパケットのシーケンス番号などを決める側)とスレイブの決定をする状態 |
28 | Exchangeステート | マスターとスレイブを決定後に移行する状態。ExchangeステートでLSDBの情報をDBDパケットを使って交換する。 |
29 | LSRパケット (link state request) | ExchangeステートでLSAが見つかった時にLSRを送信して詳細情報を要求する。 |
30 | LSUパケット (link state update) | LSUパケット=更新用のパケット。LSRパケット受信した後にネイバーは更新用のLSUパケットを送信する→LSUパケットを受信するとLSDBを最新に更新する。受け取り確認としてLSAckパケットを送信する。 |
31 | Loadingステート | LSRパケットとLSUパケットを送信している状態。 |
32 | アジャセンシー | 最終的にLSDBの同期の完了した状態=Fullステート |
33 | OSPFステートの種類 | ・Downステート:Helloパケットを受け取る前=初期状態 ・Initステート:ネイバーからHelloパケット受信=片思い状態 ・2-Wayステート:ルーターがお互いに認識している=両想い状態 ・Exstartステート:マスターとスレーブを選択(DBDパケット交換するため) ・Exchangeステート:DBDパケットを交換してLSDB同期 ・Loadingステート:LSRパケット送信→LSUパケットを取得 ・Fullステート:アジャセンシー(LSDBの同期完了) |
34 | OSPFパケットの種類 | ・Helloパケット:ネイバーと生存確認 ・DBDパケット:LSDBの要約情報 ・LSRパケット:詳細情報のリクエスト ・LSUパケット:LSDBの更新情報 ・LSAckパケット:LSUパケットの確認応答 |
35 | OSPFテーブルの種類 | ・ネイバーテーブル:確認しているネイバーを登録 ・トポロジーテーブル=LSDB:LSAを登録したテーブル。ここからSPFツリーを作る ・ルーティングテーブル:最適な経路を登録する |
36 | マルチアクセス | スイッチに複数のルーターが接続されている状態(DR,BDRを使ってアジャセンシーを限定=LSUパケットのトラフィック軽減できる) |
37 | DR (designated router) | 代表ルーター(ルータープライオリティーが一番高い値)。アジャセンシーになる |
38 | BDR (backup designated router) | バックアップ代表ルーター(ルータープライオリティーが2番目に高い値)。アジャセンシーになる |
39 | ルータープライオリティー | Helloパケットに含まれるルーターのインターフェイス五とに決まる値。(デフォルト=1、ゼロにするとDRとBDRは無くなる) |
40 | ルーターID | IPアドレスと同じ書式で、各ルーターで一意となる。 |
41 | ループバックインターフェイス | 仮想インターフェイス(物理インターフェイスより優先=手動でシャットダウンしないとダウンしない) |
42 | OSPFのルート選択方法 | LSA交換→LSDB作成→コスト計算(10の8乗÷帯域幅bps)→ルート選択 |
43 | 等コストロードバランシング | 最短ルートが複数ある場合→4つまでデフォルトで登録可能(ルーティングテーブルに)→トラフィックを分散する事=等コストロードバランシング |
44 | ルート変更方法 | ・インターフェイスのコスト値設定 ・帯域幅=bpsを変更→コスト値変更 |
45 | パッシブインターフェイス | Helloパケットを送信せずに、OSPFを有効にする |
46 | MTU(maximum transmission unit) | 1回で通信できるパケットの最大サイズ |
47 | シングルエリアOSPF | 1つのエリアでOSPFを動作させる事 |
48 | マルチエリアOSPF | 複数のエリアでOSPE動作させる事 |
49 | バックボーンエリア | エリア番号0のエリア |
50 | ルーターの役割 | ・内部ルーター:外のエリアには接していないルーター ・バックボーンルーター:バックボーンエリアにあるルーター ・ABR (area border router):複数のエリアとボーダー(境界)で接してるルーター ・ASBR(autonomous system boundary router):インターフェイスが違うASにあるルーター |
51 | AS (autonomous system) | OSPF以外のルーティングプロトコル(RIPなど)が動いているネットワーク |