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みかん農家の就業時間はどのぐらい?
みかん農家はどのぐらいの時間を仕事に費やしているのでしょうか?
みかんの栽培は他の農作物と違って、機械化難しいと言われていいます。その為の多くの作業が手作業になり、作業時間がとても長くなってしまう傾向があります。
例えば、10アール(1,000㎡)ぐらいの大きさの土地で作業をすると、1年間に200時間程度作業時間が必要です。
他の農作物のお米などは、同じ大きさでも1年間で30時間程度です。作業時間がえらいほど違いますね。
こうした作業時間の長さがみかん農家さんのネックになっており、後継ぎがいない状態が慢性化しています。
その為、多くのみかん農家さんは作業の効率化を図るために、土地を平らにする、基盤整備をしたり、園内作業道を整備したりしています。
他にも、機械化できる作業、運搬、水やり、農薬散布などの作業に機械を導入し始めています。
それでは、ここからはみかん農家さんの作業別労働時間の割合を見ていきましょう。
みかん農家の作業別労働時間
そもそも、みかん農家さんはどんな労働をしているのでしょうか?
【ミカン農家のお仕事】
- 土の改良:1月~2月
- 整枝・せん定:2月~4月
- 春肥:3月
- 摘果:4月~5月
- 夏肥:5月
- あら摘果:7月~8月
- 仕上げ摘果:8月~10月
- 秋肥:11月
- 収穫:9月~12月(極早生→早生→中生→普通)
- 除草、マルチ被覆、防除:1年中
これ以外にも、販売をしたり、経理をしたりなどお仕事は様々です。
ここからは、10アールあたりの労働時間をみていきます。
- 整枝・せん定:19時間
- 防草・防除:42時間
- 摘果:35時間
- 収穫:68時間
- 施肥:6時間
- 出荷:41時間
やはり、機械化出来ない収穫が一番時間がかかるんですね。そして、この収穫をするためには人手が必要になり、経費として人件費が莫大なものになってしまいます。
みかん農家の経費って何があるの?
最後に、みかん農家の経費について見ていきます。上記で述べたように、みかん農家で一番お金がかかるのが人件費です。
他にはどんな出費があるのでしょうか?
- 人件費
- 種苗・苗木
- 肥料
- 農業薬剤
- 諸材料
- 光熱動力
- 膿瘍自動車
- 農機具
- 農用建物
- 賃借料
- 公課所負担
- 包装荷造・運搬料金
などなどです。