HSRPとは?
HSRPは「Hot Standby Router Protocol」の略です。
「Hot Standby Routing Protocol」って紹介しているサイトもあるのですが、検索すると「Hot Standby Router Protocol」の方が多くヒットすると思います。
「standby」って単語がキーワードなのでしっかり覚えておきましょう。「冗長化」って言葉も大切!
それを踏まえた上でCCNAを合格するために必要HSRPに関わる専門用語を一覧にしました!
目次
HSRP用語一覧
用語 | 解説 | |
1 | デフォルトゲートウェイ | PCが異なるネットワークと通信する時に通過
・デフォルトゲートウェイ=最初に通過するルーター=ファーストホップルーター |
2 | デフォルトゲートウェイの冗長化を助けるプロトコル | PCのデフォルトゲートウェイ設定の変更をせずに切り替え可能
・HSRP(hot standby router protocol) まとめてFHRP(first hop redundancy protocols)と呼ぶ |
3 | HSRP | ・ルーターの冗長化 ・複数のルーターをひとつにする ・HSRPスタンバイグループ:複数のファーストホップルーターを共通のグループに割り当てる。 ・0~255迄の番号 ・仮想IPアドレス:スタンバイグループで共有する仮想ルーターのIPアドレス。ネットワーク内で使用されていないIPアドレス。 ・仮想MACアドレス:宛先MACアドレスとして使う。前半5オクテット=0000.0c07.AC、最後の6オクテット=スタンバイグループ番号を16信号に変換。 ・アクティブルーター:PCから転送処理をするルーター。スタンバイグループにおいて一番プライオリティが大きいルーター。 ・スタンバイルーター:ルータのバックアップ。スタンバイグループの中で2番目にプライオリティが高いルーター。 |
4 | Helloパケット | HSRP設定後ルーターからHelloパケットをマルチキャストアドレス(224.0.0.2)で送信。
・デフォルト送信間隔=3秒 |
5 | Gratuitous ARP | 自分のIPアドレスのMACアドレスを要求するARPパケット |
6 | HSRPステータス | ・Initial:HSRP設定直後 ・Learn:Helloパケット受信せず+仮想IPアドレス認識せず ・Listen:その他のルーター。Helloパケット受信のみ ・Speak:Helloパケット送信。アクティブ・スタンバイルーター選出 ・Standby:スタンバイルーター ・Active:アクティブルーター。仮想MACアドレス宛てのパケットの転送を対処する。 |
7 | プリエンプト | プライオリティが高いルーターを常にアクティブルーターに設定できる |
8 | インターフェイストラッキング | HSRPが動いているインターフェイス以外を確認してプライオリティを変更する機能。 ・プリエンプトを有効にしないといけない |
9 | HSRP認証 | いらないルーターがスタンバイにいてもアドレスを学習しない。
・プレーンテキスト認証(パスワード暗号化しない) |
10 | MHSRP(multiple HSRP) | ・ルーターそれぞれを複数のスタンバイグループに所属させる。 ・負荷の分散を行える |
11 | GLBP | ・ルーターを冗長化するCisco独自のプロトコル ・グループ1つで負荷分散可能 ・GLBPグループ:仮想ルーターの共通グループ(1024迄作れる) ・仮想MACアドレス=最大4つ(0007.B40~:後半部分はGLBPのグループ番号を16進数にした値、最後のふたつは01~04を指定) |
12 | AVG(active virtual gateway) | ・GLBPのグループ内で選出 ・プライオリティが最も高いルーター ・仮想MACアドレスをAVFに割り当てる |
13 | AVF(active virtual forwarder) | ・GLBP内のグループで最大4つ選出 ・AVGから貰った仮想MACアドレス宛てのパケットを転送 |
14 | VRRP | ・HSRPとほぼ同じ ・アクティブルーター→マスタールーター(名前が変わる) ・その他のルーター→バックアップルーター |