OSPF用語解説一覧【未経験からCCNA取得】ネットワークエンジニア

Mountain Bridge Coast Coastline  - enriquelopezgarre / Pixabay

OSPF=open shortest path firstに関わる用語を解説し、一覧にしました。

未経験からでもネットワークエンジニアの登竜門であるCCNAを取得を目指して一緒にがんばりましょう!

目次

OSPF用語解説一覧

用語 解説
1 OSPFとは(Open Shortest Path First ) IGPの1種。リンクステート型でダイナミックルーティングプロトコル
2 OSPFの特徴 ・色々なメーカーのルーターに対応可能
・リンクステート型
・トラフィック量を少なく出来る
・コンバージェンスが速い
・VLSM対応
・ネットワークの階層化
・メトリックを使用
3 リンクステート型 どのルータとどのルータが隣接しているかというリンクステート(接続情報)を交換し合い、その情報を基に経路を選択する
4 IGPとは ルーター同士で通信をすると時に、対象のルーターが自分と同じAS内にいる場合に用いるルーティングプロトコルを総称してIGPと呼ぶ。
5 コンバージェンス ルーター同士でルート情報が十分に行き渡り、すべてのルーターが最新の経路をすべて認識している状態
6 LSA(link state advertisement) インターフェイスの情報=接続情報=リンクステートの事
7 LSDB (link state database) ネットワークのトポロジを記録したデータベース
8 ルーターID OSPFにおいてトポロジー内のID(固有のID、32ビット)
9 SPFアルゴリズム ルーティングテーブルを作成する時に使われるアルゴリズム
10 SPFツリー 最短のルートツリー
11 Helloパケット 隣接のルーターの生存確認のために小さなパケットを送る。ネイバーを検出する。
12 VLSM (variable length subnet mask) 可変長サブネットマスク(クラスレスルーティングプロトコル)を使って、違うサブネットマスクがいでも対応できる
13 エリア OSPFにおいてのネットワークの単位。これによりネットワークを階層化する。(バックボーンエリア=中心などのエリアに分ける)
14 メトリック 宛先までの距離の事。(最適なルートを決める判断材料)
15 コスト コストはメトリックに使用される。コスト=10の8乗÷帯域幅(bps)
16 OSPFの流れ ・Helloパケットを好感してネイバーを検出
・ネイバーテーブルにネイバーを登録
・お互いを認識後LSDBの交換をする
・DBDパケット交換
・LSA情報を交換
0 ネイバー 隣接したルーター
18 224.0.0.5 マルチキャストアドレス
19 Downステート 停止状態
20 ネイバーテーブル ネイバーの一覧があるテーブル
21 Initステート 片思い状態。一方だけしかルーターを認識していない。
22 Helloインターバル Helloパケットを送信する間隔
23 Deadインターバル 受信してからダウンしたと認識するまでの時間
24 ネイバー登録 Helloインターバル、Deadインターバル、スタブフラグ、サブネットマスク、認証の情報、エリアIDを隣接するルーターと合わせる事。
25 2-way ステート LSDBを同期可能な状態=ネイバーテーブルでお互いを認識している状態
26 DBDパケット(database description) 2-wayステートでLSDBをDBDパケットを通して交換する。
27 Exstartステート マスター(DBDパケットのシーケンス番号などを決める側)とスレイブの決定をする状態
28 Exchangeステート マスターとスレイブを決定後に移行する状態。ExchangeステートでLSDBの情報をDBDパケットを使って交換する。
29 LSRパケット (link state request) ExchangeステートでLSAが見つかった時にLSRを送信して詳細情報を要求する。
30 LSUパケット (link state update) LSUパケット=更新用のパケット。LSRパケット受信した後にネイバーは更新用のLSUパケットを送信する→LSUパケットを受信するとLSDBを最新に更新する。受け取り確認としてLSAckパケットを送信する。
31 Loadingステート LSRパケットとLSUパケットを送信している状態。
32 アジャセンシー 最終的にLSDBの同期の完了した状態=Fullステート
33 OSPFステートの種類 ・Downステート:Helloパケットを受け取る前=初期状態
・Initステート:ネイバーからHelloパケット受信=片思い状態
・2-Wayステート:ルーターがお互いに認識している=両想い状態
・Exstartステート:マスターとスレーブを選択(DBDパケット交換するため)
・Exchangeステート:DBDパケットを交換してLSDB同期
・Loadingステート:LSRパケット送信→LSUパケットを取得
・Fullステート:アジャセンシー(LSDBの同期完了)
34 OSPFパケットの種類 ・Helloパケット:ネイバーと生存確認
・DBDパケット:LSDBの要約情報
・LSRパケット:詳細情報のリクエスト
・LSUパケット:LSDBの更新情報
・LSAckパケット:LSUパケットの確認応答
35 OSPFテーブルの種類 ・ネイバーテーブル:確認しているネイバーを登録
・トポロジーテーブル=LSDB:LSAを登録したテーブル。ここからSPFツリーを作る
・ルーティングテーブル:最適な経路を登録する
36 マルチアクセス スイッチに複数のルーターが接続されている状態(DR,BDRを使ってアジャセンシーを限定=LSUパケットのトラフィック軽減できる)
37 DR (designated router) 代表ルーター(ルータープライオリティーが一番高い値)。アジャセンシーになる
38 BDR (backup designated router) バックアップ代表ルーター(ルータープライオリティーが2番目に高い値)。アジャセンシーになる
39 ルータープライオリティー Helloパケットに含まれるルーターのインターフェイス五とに決まる値。(デフォルト=1、ゼロにするとDRとBDRは無くなる)
40 ルーターID IPアドレスと同じ書式で、各ルーターで一意となる。
41 ループバックインターフェイス 仮想インターフェイス(物理インターフェイスより優先=手動でシャットダウンしないとダウンしない)
42 OSPFのルート選択方法 LSA交換→LSDB作成→コスト計算(10の8乗÷帯域幅bps)→ルート選択
43 等コストロードバランシング 最短ルートが複数ある場合→4つまでデフォルトで登録可能(ルーティングテーブルに)→トラフィックを分散する事=等コストロードバランシング
44 ルート変更方法 ・インターフェイスのコスト値設定
・帯域幅=bpsを変更→コスト値変更
45 パッシブインターフェイス Helloパケットを送信せずに、OSPFを有効にする
46 MTU(maximum transmission unit) 1回で通信できるパケットの最大サイズ
47 シングルエリアOSPF 1つのエリアでOSPFを動作させる事
48 マルチエリアOSPF 複数のエリアでOSPE動作させる事
49 バックボーンエリア エリア番号0のエリア
50 ルーターの役割 ・内部ルーター:外のエリアには接していないルーター
・バックボーンルーター:バックボーンエリアにあるルーター
・ABR (area border router):複数のエリアとボーダー(境界)で接してるルーター
・ASBR(autonomous system boundary router):インターフェイスが違うASにあるルーター
51 AS (autonomous system) OSPF以外のルーティングプロトコル(RIPなど)が動いているネットワーク
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